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長崎県「令和6年度 市町広報担当者研修会」 

先日9/3(火)、県庁にて行われた「市町広報担当者研修会」に講師として参加してきました。


この研修会は、長崎県内各市町の広報担当者のにある市町の各広報担当者が制作する広報誌の情報発信力向上に向け、毎年開催されているもの。


昨年度は、行政の広報誌の第一人者で元埼玉県三芳町の公務員の「佐久間智之さん」も担当されていたので少しプレッシャーでした。

今回の参加は18市町で全23名の広報担当者。概ね広報に配属になって2〜3年で移動となるようです。
入職して1年目の新人もおられれば、元デザイナーで中途採用で入職された方もおられ習熟度も様々。

依頼をご要望としては、「広報誌の作り方に加え、写真の撮り方も講義してほしい」とのこと。

なので、以下の内容で3時間半ほど行ってきました。
❶講義 「『伝わる』広報誌の作り方」
 ・広報誌の定義
 ・編集について
 ・文章
 ・レイアウト
 ・デザイン(フォント・色)
 ・写真やイラストの配置
※座学で広報誌の作り方の基本の「き」を説明しました。

❷講義 「写真撮影の技術を学ぶ」
 ・構図やアングル
 ・自然光を活用したライティング
 ・質問の多かった屋内(体育館内)での動きのある対象の撮影
※県庁舎内で撮影したサンプルをもとに、スマホでも撮れる方法を説明しました。

❸ワークショップ 「写真を撮ってみよう!」
 ・屋内(物撮り・ポートレート)
 ・屋外(屋上で風景・ポートレート)
※2つの会場を移動し、想定される被写体の撮り方を説明しました。

❹質疑応答
 ・広報誌の作り方への質問
 ・写真の撮り方への質問
※事前に回収した質問に対して、調べてきたものなどを回答しました。

❺広報誌 講評(時間の都合で2誌のみ)
※良かった点と気になる点をまとめたものを発表しました。


広報誌を作る上で一通り、内容を広く浅く網羅した形です。

3時間半という時間で、広報誌の作り方のいろはを網羅したのと、事前にいただいた質疑応答になど、詰め込んだ内容でしたが、研修会終了後に「楽しかった」・「ためになった」というお声をいただいたので励みになりました。

こうやって担当してみたものの、本講座を受講していただいてあらゆる課題が解決するとは思っていませんが、何かしらのきっかけになれば良いと思いました。
また現在は広報誌のような紙媒体から、SNSやポータルサイトのようなデジタルの媒体への移行や連携の過渡期だと思います。
ずっと調べてきましたが、明らかな成功事例は見当たらなかったので、どこも苦慮しながら広報が情報発信しているようでした。
日本全国、少子高齢化や労働力不足といった問題を抱える中で突如と起こる災害への対応などをいかに届けるかが課題となってくるように思えます。
ひとまず広報担当者・外部広報誌デザイナー(オフライン)・SNSやHPの情報発信者(オンライン)といったチームがしっかりPDCAしていくことが鍵となっていくのではないでしょうか。

こういった研修会の講師は年に数回行う機会がありますが、また何か次の機会に生かすことができればと思います。