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ブランディング経営とその戦略

先日、長崎県窯業技術センターで開催された「ブランディング経営とその戦略」というセミナーに参加いたしました。

講師は昨年に引き続きgraf 服部 滋樹さんでした。

小規模や個人事業主の方々に対するブランディングに携わるはしくれとして参加を決めました。昨年はオンラインで参加したものの、ワークショップで自社の分析と課題のワークを体験したく、今年は現地へ参加いたしました。

セミナーでは、これまでと現市場の置かれている状況を分析し、これからのアプローチについて説明がありました。その後、参加者が5つのグループに分かれ、自社の分析を発表し合うというワークを行いました。

参加者は概ね波佐見の窯元や商社の方々でした。

会社や組織の悩みが地域の悩みとして浮き彫りになってきました。若手の都市部への流出、高齢化による事業継承の遅れ、「波佐見焼きブーム」のピークを迎え加工曲線へと向かうこと、賃金が高くないため若手の就職斡旋が後手に回ること、移住希望があっても居住先が確保できていないことなどが課題として挙げられました。

一方で、地域に「陶器」という産業があること、ふるさと納税での販売が活発であること、メディアの露出などにより全国的に注目されていることなど、好材料もあることが分かりました。

新興だった50年の歴史がある団地に住む身としては、地域の成り立ちなど全く違うことを感じました。こちらの方は街としてはインフラが整っていて便利で過ごしやすいものの、波佐見の方は横の連携や情報の共有があり、会社の課題を地域の課題として捉え乗り越えようとするスクラム組んだ感じがあるようです。

2日間のセミナーとワークショップを通して、波佐見や自分の地域を考えることができました。最後に担当の方と話した際には、「給与面では他の企業や地域に勝てなくても、不可価値で差が作れれば移住者も増えるはず」との意見をいただきました。

目先のことで言えば売り上げを立たせ、長い目というか根幹の部分で言えば満足感や充足度など精神的に豊かになる何かを作れればと思っています。終わらない、解決しそうにない課題のようにも感じますが、デザインやブランディングの力で、少しでも前進させることができればと考えています。