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つくえを買いかえる

独立したときはお金が無く、あるものを活用しながら仕事をしてきました。
PRISM!も5年目に突入し、唯一投資してなかったのが「机」。
5年前は小さな机を所有していたものの、とても小さかったため、妹が使っていた大きくて収納力があるものと交換してもらいました。
これも手狭感があり、奥行きを足すためカラーボックス3つを連結させ、その上にパソコンを置き、机の広さを確保。カラーボックスがパソコンの重さに負けて傾いたのを、別の板で水平を保ったり、椅子が机のキャビネットに当たったりとストレスを感じてきたため、いい加減買い替えようと判断。
さてさてどんな机を買おうかと、たくさんネットでググる。スタンディングデスクなるものが、腰痛やダイエット効果があると言われていて、それにしようかと思ったのですが、集中して考える作業には向かないらしく、リストから削除。
「普通の机で広いものにしよう」という考えにいたりダイニングテーブルを探すことに。一昨年だったと思うのですが、長崎県美術館で展示会をしていたAJIMというブランドの家具を見てから「いつかあの家具がウチにあるといいなぁ」と感じたことを思い出し、こちらのダイニングテーブル決意しました。
新しい机は買っても、古い机はどうするか迷いました。AJIMさんからは「無料で処分しますよ」と。独立してから結婚や子供の誕生という大事な時間を共に過ごした仲間の様に感じてしまい、簡単に捨てられなくなったので、実家に保管してもらうよう頼んだらこちらは「古いんだから処分したら?」と。
だめもとで、Facebookの掲示板を利用して、引き取り手を探したらすぐに見つかりました。引き取り手の方は「サイズも良いし、ウチの古民家にも雰囲気が合う」と喜んでくださいました。
広告を作る仕事は消費(もしくは浪費)のサイクルが早く、たくさんの時間や熱量を掛けてもすぐに消えてしまいます。そのことに空しさを感じることもあり、使うものは厳選し、極力使えるものは大事に使い、どうしても自分の手にあまるものは、どこかの誰かに使ってもらいたいもの。エコやフェアトレードの観点からも、安い商品を大量消費するより、値が張っても良質のものを消費していく方が、世の中が良くなると思うのです。
新しい机の購入から、既存の机の処分までいろいろと考え、ようやく今に至りました。
今度はこの新しい机で、大事な時間と、たくさんの方に喜んでいただけるデザインをたくさん作っていきます。

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これは今までつかっていた机


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このカーブが決め手。角ばっていると腕が痛くなります


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気持ちのよい手触りと、優しい質感の天板


 
こんな環境で毎日デザインしています

こんな環境で毎日デザインしています